久しぶりに行動制限のない年末年始ということで、2022年年末から2023年年始にかけて宮城の実家に数年ぶりに帰省した。
往復をフェリーにしたかったのですが、仕事の都合でどうしても日程が合わずに行きは飛行機、帰りはフェリーという行程でした。
中部国際空港
目的地についてからが旅ではない。家から出た瞬間から旅は始まっている。ということで、空港でもX100Vを首から下げながらぶらぶらと散策。
中部国際空港の建物は一面ガラス張りになっているところが多いので、光の状態によって様々な表情を見せてくれます。
ガラスの写り込みが好き。
離陸中でもデジカメを使えるようになったのは本当に嬉しいですね。
この日は天気も良く富士山も見えました。
だんだん雪が増えていって、北に向かっていることを実感します。
なんやかんや実家ではのんびりできました。
陸前高田
実家が三陸の方にある、ということで帰省するとどうしても東日本大震災のことは頭によぎります。
当時は実家にいていろいろ大変だったことが思い出されます。
あれから10年、少しずつ気持ちの整理をつけるためにも、馴染みのあった近隣をまわってきました。
まずは陸前高田。ここは東日本大震災で被害が大きく、昔の街並みは跡形も残ってはいません。
住宅街は高台に移ったようですが、旧市街地の方は建物もまだほとんど建っていませんでした。
奇跡の一本松。堤防のそばに一本だけ寂しげに立っています。
堤防の向こうには松が植えられていました。
高田松原はよく家族や友人と海水浴に来ていました。あの時のような立派な松原ができるのはまだずっと先になりそうです。
道の駅高田松原 とても立派で荘厳な印象でした。
訪問したのは年始でしたが、多くの人で賑わっていました。少しずつ復興は進んでいるのだと思います。
気仙沼:大谷海岸
某新海監督の映画でも聖地となった大谷海岸にも行ってきました。
震災前は美しい海水浴場でしたが、震災後は海水浴どころではない状況でした。ここ数年でようやく海水浴ができるくらいになったそうです。
もともとは気仙沼線の駅がありましたが、震災後はBRT(バス高速輸送システム)の駅となりました。
駅舎では美味しいアイスもあるということでしたが、この日は年始でおやすみということで残念ながら食べれませんでした。
駅にはテラスがあり、のんびり海を眺めることができます。
堤防を降りると美しい砂浜が広がっています。
夏には多くの海水浴客で賑わっているそうです。
また夏に来てみたいです。
フェリー
帰りはフェリーでのんびりと帰ります。
太平洋フェリーは苫小牧〜仙台〜名古屋の区間で運行していますが、仙台ー名古屋間は約22時間、ほぼ丸一日かかります。
フェリーの上ではスマホの電波もほぼ入りません。オフラインでのんびりと過ごす船上の時間がとても好きで、なるべく帰省するときにはフェリーを使うようにしています。
沈んでいく太陽を眺めながらぼーっとデッキの上で過ごすのも、たまにはいいですね。
太平洋フェリーは船が3隻あり、今回乗ったのはそのうちの「きそ」でした。
きそにはお風呂にサウナがあり毎回楽しみにしているのですが、新型コロナウィルスの影響でサウナは閉鎖されていました。残念。
仕方ないのでいつもより長めにお風呂に浸かりました。
夜明け
船の楽しみといえば、日の入りと日の出です。
太平洋フェリーは航路の関係で日の出は海から太陽が上がります。
天気の条件が良くないと海から上がってくる太陽を見ることはできないのですが、今回は水平線に雲がかかっていて、その雲の向こうから太陽が上がってきました。
また、しばらくしたら帰ります。